今回のテーマは「インジケーター」について。
バイナリーオプションはインジケーターを使えば勝てるの?
インジケーターはどう組み合わせたら良いの?
そんなお悩みを解決するために、プロトレーダーのSHOさんにインタビューしてまいりました。
記事を読むことでおすすめの無料インジケーターや、インジケーターの活用方法がわかり勝率を上げるきっかけになりますので、ぜひ読み進めてみてください。
【監修】SHO 月収分以上をわずか1日で稼ぐプロトレーダー。最初は給料を入金しては溶かしていたものの、裁量を身につけることで安定したトレードが可能に。現在はRYUと共に『KIMAGURE』を立ち上げ、自分と同じようにトレードで人生が豊かになる人が増えるようサポートに邁進中。 |
目次
バイナリーオプションは無料のインジケーターで勝てる?
MT4やDMMなどのアプリでは無料のインジケーターを使用できます。
それらを使って果たして勝つことができるのか、プロトレーダーのSHOさんにお聞きしてみました。
トレーダーの見解は
数あるインジケーターからうまく厳選して使うことで勝てるようになりますね。
一つだけのインジケーターを見る人もいれば、いくつかを組み合わせてエントリー根拠を組み立てる人もいます。
その中でもRSIや移動平均線は多くのトレーダーが使っているインジケーターです。
なるほど。RSIは僕もMT4に入れて活用していますが、良い判断基準になりますよね。
ちなみにヤフオクなどで有料のインジケーターが販売されていますが、有料のものはどうなんでしょうか?
買った方が良いのか、それとも必要ないのか。
MT4やDMMなどのツールには必要十分の無料インジケーターが備わっているので、有料のものをわざわざ買う必要はありません。
RSIや移動平均線に加えて、ローソク足をしっかりと確認することで十分勝つことは可能なので。
有料のものは数万円したりするので、無料のもので勝率が上げられるのなら、それに越したことはないですね!
バイナリーオプションで使う主なインジケーターを解説
ここからはMT4で使える主なインジケーターをご紹介していきます。
それらを全部使うのではなく、自分に必要なものをピックアップして使うことで根拠を増やせて勝つことができるので、ぜひ「こういうものがあるんだな」と参考にしてみてくださいね。
①移動平均線
【解説】
移動平均線は主に順張り手法を使う際に役立つインジケーターで、上昇下降トレンドの認識など相場の流れを把握するのに効果的で、多くのトレーダーが使用しています。
移動平均線が上向きの時は買いが優勢
下向きの時は売りが優勢
という風に見ることができます。
②MACD(Moving Average Convergence and Divergence)
【解説】
MACD(マックディー)は、移動平均収束拡散手法や移動平均収束乖離手法と呼ばれます。
移動平均線を改良して作られたインジケーターで、MACDラインとシグナルラインという2本の移動平均線の動きを見て分析するテクニカル指標です。
MACDラインがシグナルを上に抜けると買いが優勢。(ゴールデンクロス)
下に抜けると、売りが優勢と判断できます。(デッドクロス)
トレンドの予測にも役立つインジケーターのひとつです。
順張り、逆張り両方で使えます。
③ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)
【解説】
ボリンジャーバンドはチャートの値動きの幅を予測するインジケーターです。
ボリンジャーバンドには3種類の線があり、±1σ(黄色線)、±2σ(青線)、±3σ(赤線)に分かれていて、その上下の間にチャートが収まる確率が決まっています。
±1σ = 約68.27%
±2σ = 約95.45%
±3σ = 約99.73%
そのため、+2σのラインをローソク足が越えた場合は買われ過ぎと判断でき、-2σのラインを下回ったときは売られ過ぎと判断できます。
④RSI(Relative Strength Index)
【解説】
RSIは直訳すると相対力指数の意味で、一定期間の値動きを上昇と下降に分け、上昇分が全体の何%になるかということがわかります。
簡単に言うと、相場の売られ過ぎ、買われ過ぎを数値化してくれるインジケーターということです。
一般的に70%を超えると買われ過ぎ、30%を割ると売られ過ぎと判断できます。
順張りにも逆張りにも使える便利なインジケーターです。
⑤ストキャスティクス
【解説】
ストキャスティクスは0%~100%の間で数値が動き、数値が低いほど売られ過ぎを示し、数値が高いほど買われ過ぎを示します。
%K線(黄線)は、一定期間における最高値~最安値までの変動幅の中で、直近の終値がどの位置にあるかを見る指標です。
%D線(白線)は、%K線を平均して算出した指標です。
相場の変動に対しての反応は、%K>%D>の順で、100%に線が近づくと過去の最高値に近いということがわかり、買われ過ぎと判断できます。
逆に0%に近づくと過去の最安値に近いとわかり、売られ過ぎと判断できます。
⑥ジグザグ(ZigZag)
【解説】
ジグザグは、ローソク足の高値と安値を直線で結んでくれるインジケーターです。
チャートの波形がわかりやすくなり、レンジ相場やトレンド相場、反発ポイントなども見えやすくなります。
おすすめインジケーター組み合わせランキング!
インジケーターはいくつか組み合わせて使うことも多いと思うんですけど、
バイナリーオプションで勝率を高められるインジケーターの組み合わせがあれば、おすすめ順にぜひお聞きしてみたいです!
人によって得意不得意もあって順位をつけるのはなかなか難しいですが、実践して勝ちやすいと感じた順に3つご紹介します。
【第1位】 移動平均線 + RSI
上記のチャートは、僕が実際に使っているチャートなのでボリンジャーバンドも入っていますが、根拠の揃ったチャートなのでとても参考になりますよ。
移動平均線とRSIの組み合わせは、「順張り」「逆張り」ともに狙えるので一番おすすめです。
チャートを見る限り、「逆張り」はRSIのダイバージェンスで理解できますね。
「順張り」はエントリー根拠が色々と揃っているようですが、詳しく教えて頂けますか?
大陽線坊主が発生した時に、ボリンジャーバンド2σへタッチしてるのがわかります。
また、RSIも鋭く70のラインへタッチしているので買われすぎと判断できます。
この条件が揃うことで、上昇から下降への転換が予測できるのですが、下降後に移動平均線がデッドクロスしてますね。
こうなると下降の根拠が強くなるので、「順張り」が狙えるということです。
『エントリーポイント』
1.デッドクロス、ゴールデンクロスの発生
・デッドクロス:短期線が中期(長期)線を上から下へ突き抜けること
・ゴールデンクロス:短期線が中期(長期)線を下から上へ突き抜けること
デッドクロスやゴールデンクロスが発生した時に、RSIが鋭く30%、70%ラインを超えたら上昇、下落の勢いが強まり「順張り」が狙いやすいポイントになります。
2.RSIダイバージェンスの発生
高値、安値圏でRSIのダイバージェンスが発生した場合は、「逆張り」が狙いやすいポイントとなります。
なるほど。
ここまで、根拠が揃うと自信を持ってエントリーできますね!
ちなみに、移動平均線は短期、中期、長期の3本設定することをおすすめします。
期間の設定は好みですが、「短期は5~7日、中期が23日、長期が100日」あたりが僕は使いやすいです。
RSIはデフォルトの「期間14でラインが30、70」で問題ありません。
【第2位】 ボリンジャーバンド + RSI
ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせは「逆張り」が狙えます。
上記は、おすすめ1位で使用したチャートと同じですが、ボリンジャーバンドとRSIの逆張り根拠も揃っています。
「大陽線坊主、ボリンジャーバンド2σタッチ、RSI70に鋭くタッチ」ということですか?
その通りです。
この3つの根拠が揃い、とくに「RSIの鋭くタッチ」が逆張りの決め手になります。
『エントリーポイント』
ローソク足がボリンジャーバンドの2σに触れるか突き抜けた瞬間に、RSIが鋭く30、70ラインにタッチしていれば逆張りを狙えるポイントです。高値圏、安値圏で大陽線坊主、大陰線坊主発生で根拠アップ。
※ボリンジャーバンドが広がる「バンドウォーク」のときは、トレンド発生時のため逆張りNG!
ボリンジャーバンドが「平行」の時は逆張りOK!
ボリンジャーバンドをレジサポラインのように見立てて、RSIをトリガーにする感じですかね!
ボリンジャーバンドは「期間23日で2σだけを設定」して、RSIは期間14の30、70で大丈夫ですが、期間8の20、80も設定しておくとレンジ相場の時の逆張りに役立ちます。
あと、バンドウォーク時はトレンドが強いので絶対に逆張りNGですよ!
平行に動く時だけ狙って下さいね。
ありがとうございます!こちらもシンプルでかなりエントリーしやすそうですね!
【第3位】 移動平均線 + ストキャスティクス
移動平均線とストキャスティクスの組み合わせは、「順張り」で狙えます。
高値圏、安値圏でデッドクロス、ゴールデンクロスが発生したときが狙い目です。
しかし、上位2つに比べると使用機会が少ないのが正直なところです。
個人的には、上位2つを覚えるだけで勝率を上げられます。
『エントリーポイント』
高値圏、安値圏で%K線と%D線が20、80ライン以上でクロスし、移動平均線もクロスすると上昇下降の転換し順張りが狙えます。
SHOさんのおすすめを参考に、あとは自分でやりやすいインジケーターの組み合わせを見つけることが大事ですね!
トレーダーが語る注意点
✔バイナリーオプションは「RSI」「ストキャスティクス」「ボリンジャーバンド」「移動平均線」の4つで十分
✔「MACD」を使いこなすのは難しい
✔「ボリンジャーバンド」を単体で使うのはNG
正直、バイナリーオプションで勝つために、インジケーターはそこまで必要でありません。
それこそ「RSI」「ストキャスティクス」「ボリンジャーバンド」「移動平均線」、この4つだけで十分です。
「MACD」は使う人が多い印象なんですけど、それも必要ないということでしょうか?
「MACD」はどちらかというと1時間足以上の長期取引向きのインジケーターです。
なので、僕のように1分足、5分足取引が主流のトレーダーにはおすすめできないですね。
インジケーターは使い道をしっかり理解しないといけませんね。
あと、「ボリンジャーバンド」を単体で使うのはNGです。
ボリンジャーバンドは、2σで収まる可能性が95.4%なので「逆張りを狙ったら勝てるのでは」と思ってしまいがちです。
しかし、あくまでそれは確率なので、日々細かく変動する為替の流れ全てに通用するかというとそうではないんです。
確かに、上昇トレンドに入って一気にビュンと上昇するような場合などは、確率を信じて逆張りするとかえって負けてしまいますからね。
実際、ボリンジャーバンドを発案した”ジョン・A・ボリンジャー氏”は、ボリンジャーバンドを使用してトレードをした結果、失敗し続けて破産を経験したという話があります。
また、彼は「ボリンジャーバンドで未来の株価を予測することはできない」との発言をしています。
発案者でも負けるとなると、それ単体で頼るのはかなり危険ですね。
なので移動平均線やRSIなどと組み合わせて使うのが一番おすすめです。
矢印インジケーターを使いこなすには
これまで、インジケーターについてお話してきましたが、他にもインジケーターには様々なタイプがあり、その中で「矢印タイプ」のものがあります。
矢印タイプはエントリーポイントを教えてくれるインジケーターで、一見すると取引が楽なように感じますが、メリットとデメリットがあるのでご紹介していきます。
・矢印に従ってエントリーするだけでいい
・音でポイントを教えてもらえるので、チャートを見続ける必要がない
・チャート分析や環境認識する必要があまりない
・従っているだけで勝てるわけではない
・上昇下降トレンド時に、安易に従うと負ける
・負けが続くとギャンブルトレードをしてしまう
矢印はエントリーポイントを勝手に教えてくれるのでそこはメリットになる部分ですね。
矢印の特徴をしっかり把握して、矢印が得意な相場で活用すれば勝率を高めることができますからね。
特徴をしっかり把握すればいいですが、特に初心者の方はどうしても矢印に頼ったトレードになるので、矢印が絶対的なものではないことを理解してほしいです。
結局は、自分自身でチャート分析をしてエントリーできるポイントかどうかを判断する必要があるということですね。
その通りです。
矢印もあくまで補助の役割です。
チャート分析を必ず行い環境認識を持つこと。
これが、バイナリーオプションで勝ち続けるための鉄則です。
バイナリーオプションはインジケーターを組み合わせれば勝てるのかまとめ
✔バイナリーオプションで勝率を上げるなら、「RSI」「ストキャスティクス」「ボリンジャーバンド」「移動平均線」があれば十分
✔有料インジケーターを買う必要はない
✔インジケーターの組み合わせで根拠が増す
バイナリーオプションを始めて間もない時期などは、「インジケーターは多ければ多いほど良い」という風に思ってしまいがちですが、
やはり勝てている人は必要最低限のインジケーターしか使っていないんですね。
有料のものなどは一切使わなくても、無料インジケーターで勝つことは十分可能です。
繰り返しになりますが、「RSI」「ストキャスティクス」「ボリンジャーバンド」「移動平均線」を使えれば必要十分ですね。
インジケーターはエントリー根拠を探す手段ですもんね。
MT4に入れすぎて、それに振り回されたら本当に本末転倒というか!笑
編集長さんのおっしゃる通り、結局はインジケーターは補助でしかないので、あとは自分自身の裁量を磨いていく必要がありますね。
裁量を学びつつ、その4つのインジケーターの使い方をマスターして、組み合わせて使うことで勝率も必ず上がっていきます。
それではご覧いただきありがとうございました!
インジケーターは色々種類がありすぎて、どれを使えばいいか迷う人は多いと思います。
実際のところ、インジケーターを使えば勝てるようにはなるのでしょうか?