RSI、ボリンジャーバンド、移動平均線など、バイナリーオプションで取引する上で使われるインジケーターには色々なものがあります。
その中で今回の記事では「RSI」に焦点を当てて、
どういう風に活用すれば勝率を上げることができるのか、
期間などはどのように設定すれば良いのか、
RSIを使った具体的な手法についても解説していきます。
記事の中でもお話ししますが、インジケーターは多く使えば良いというものではなく、一つのものを使いこなすことでも十分稼げるようになります。
色々と勉強しているんだけど勝率が安定しない
どのインジケーターを使おうか迷っている
そんな方は特にこの先を読み進めてみてください。一気に壁を突き抜けるきっかけを掴むことができると思いますからね。
【監修】SHO 月収分以上をわずか1日で稼ぐプロトレーダー。最初は給料を入金しては溶かしていたものの、裁量を身につけることで安定したトレードが可能に。現在はRYUと共に『KIMAGURE』を立ち上げ、自分と同じようにトレードで人生が豊かになる人が増えるようサポートに邁進中。 |
目次
バイナリーオプションでRSIを使えば勝率は上がるか
RSI(Relative Strength Index)はMT4にデフォルトで搭載されているインジケーターで、トレードをする上で基本的なツールになってきますが、バイナリーオプションでももちろん活用することができます。
ただ最初に注意としてお話しすると、RSIだけで勝つことはできず、あくまでも補助的なツールにすぎない、ということです。
今買われすぎなのか、売られすぎなのかを表すインジケーターで、相場認識をする時の参考にはなりますが、それだけを見て取引をするのは非常に危険な行為です。
例えるならそれは、カーナビだけを見て周囲を全く見ずに車を運転するようなもので、どこかで絶対に事故に遭います。
わかっている方も多いと思いますが、改めてここを理解しておかないといつまで経ってもバイナリーオプションで安定的に勝つことはできません。
RSIを含めインジケーターは、エントリーをするときの材料にすぎず、勝つための1つの根拠になる、というイメージですね。
RSIがどういう動きをしているかをエントリートリガーにすることができる、という感じです。
逆張りが基本的におすすめ
RSIは逆張りをする時にエントリーのトリガーとして主に見るのがおすすめです。
具体的な手法は記事の後半の方でご紹介しますが、逆張りの方がRSIの動きをトリガーとして使いやすいんです。
すでにトレードされている方ならなんとなくわかると思いますが、
バイナリーオプションは短時間での勝負になって来るので、逆張りの方が基本的には勝ちやすいです。
順張りだと相場全体の動きを読めていて、長い目で見ると勝てていたとしても、数分のタイムラグで刈られて負けることが結構ありますからね。
いわゆる「騙し」や「調整波」などの動きです。
その騙しを回避するためにはとにかくチャートを見続け、自分の中でデータを蓄積していく必要があります。
また「1本待つ」といった我慢も必要となったりと、順張りは一朝一夕で身につけられるものではありません。
逆張りよりも相場認識のスキルが求められてきます。
逆張りは順張りに比べるとエントリー条件を設定しやすく、ポイントも見極めやすいです。
RSIは70.30ラインを超えると買われすぎ、売られすぎのサインになりますが、そこで特定の動きをした時に逆張りをすることで勝ちを拾いやすくなります。
順張りをする時に使われることもありますが、RSIをメインに使っていくのなら、逆張りの方がエントリーはやりやすいですね。
ボリンジャーバンドと組み合わせると強力
冒頭で
「インジケーターは1つのものを使いこなすことで十分勝てるようになる」
とお話ししましたが、RSIは他のものと上手に組み合わせることでさらに勝つ根拠を増やすこともできます。
RSIとの組み合わせでおすすめなのが「ボリンジャーバンド」です。
ボリンジャーバンドは今トレンド中なのか、それともレンジ中なのか、ということを視覚化できるインジケーターですが、
逆張りをしていい場面なのか、それとも危険な場面なのかを見極める助けにすることができます。
ボリンジャーバンドとの組み合わせの詳しい使い方については別の記事で解説しているので、そちらもぜひ今回の記事と合わせて参考にしてみてください。
それらの知識だけでも、十二分に勝ち越せるようになります。
関連記事:バイナリーオプションはインジケーターを組み合わせれば勝てるの?
インジケーターは適切な組み合わせで使うことで勝率を上げることができますが、無闇やたらに増やしてもどっちつかずになり勝率はむしろ下がる、ということはぜひ知っていただきたいことです。
RSI含めインジケーターは絶対的なものにはならない
RSIに限らずインジケーター全般に言えることですが、あくまでもエントリーの補助となるものにすぎず、絶対的なものにはなり得ません。
例えば下のような場面。
一見すると逆張りができる条件が揃っているポイントではあるのですが、レンジブレイクなので逆張りは様子見をした方が良いポイントになっています。
レンジの中でRSIが鋭角に70ラインにタッチした時は買われすぎと判断でき、逆張りのトリガーとして使えるんですが、相場の動きを見ると逆張りは危険だということがわかってきたりします。
勝率が安定してこないという人は、相場をよく見れていない可能性が非常に高いです。
ネット上では「勝率80%以上のツールがついに登場・・・!!」みたいな謳い文句でツールが販売されていることがありますが、
相場認識あってのインジケーターなので、そこにだけ頼ると絶対に稼げるようにはなれないということはぜひ知っていただきたいです。
僕もバイナリーオプションを始めた当初は情報商材などを買って騙されましたが、
バイナリーオプションについて少しでも勉強をしていると、「ツールだけで簡単に勝てるようになるわけがない」ということに気がつけ、変なツールなどに騙されお金を失うことも無くなってきます。
大多数の人が安定して利益を上げることができないのは、何かに頼って勝とうとしている人が多いから、ということも理由の一つなのではないかと思われます。
誰かから知識を学んだり、良い環境に飛び込んでみるというのは早く勝てるキッカケにはなりますが、結局は自分自身で検証を繰り返す必要は出てきますね。
ちなみにどのように適切な相場認識をしていけば良いのか、ということについては下の動画でわかりやすく解説しているのでぜひご参考ください。
期間の設定値について
RSIの期間はデフォルトの設定値である
期間:14
レベル値:70.30
で特段問題ありません。
RSI以外もそうですが、インジケーターの設定値はデフォルトのものだったり、ネット上で良いと言われている値に設定しておけば十分に活用することができます。
そこからチャートを見て行って、「もっと数値をこうした方が自分的には見やすいかな」と感じたら少し変更する、といったことで大丈夫です。
自分の手法に合わせて数値を微調整している方も多いですね。
それに加えてもう一つご紹介したい設定値があり、
期間:6
レベル値:80.20
こちらもおすすめです。
期間を短くするとRSIの動きが過敏になり、トレンド相場では使うのが難しいですが、レンジ相場での逆張りポイントが見えやすくなってくるんです。
特に上位足がレンジ相場の時の1分足チャートで活用できやすいので、1分足での逆張りが好きな方は試してみるとかなりトレードの助けになってくると思います。
1分足が陽線と陰線が交互に来ている、かつローソク足が大きい状態のときなどに威力を発揮してくる設定です。
このような設定のRSIを使って、1分取引のみで大きな利益をあげている方もいらっしゃいます。
RSIを使ったおすすめ手法
それではここからは、RSIをメインに活用する手法をご紹介していきます。
どれもポイントが見つけやすく、1日の中でも数回はチャンスが訪れるものになっているので、ぜひ読みながらご自身でチャート検証をしてみてください。
共通の避けるポイントとして、
・重要経済指標の直後
・主要市場の開場時間前後
はエントリーを避けるようにしてください。
特に逆張りは、トレンド発生の瞬間を見極められるかが勝率に直結してきますからね。
ダイバージェンスエントリー
・RSI14が一度レベル70ラインを突き抜ける
・一度下落し、70ラインを割る
・そこから再度上昇、高値を更新しダイバージェンスが発生
・大陽線坊主が確定したら、次足に切り替わり直後にエントリー
・RSI14がレベル80ラインにタッチした後で下落している
・ダイバージェンスがローソク足10本前後で起きている
・ダイバージェンスが起こるポイントに、上位足のレジサポラインがある
・エリオット波動の5波目でダイバージェンス発生
・1時間足や15分足で引いたフィボナッチリトレースメントと重なるポイント
・N計算、E計算で値幅が合致
・ダイバージェンスが確定する足の上髭が長い
・ダイバージェンスが起こるまでの距離が長すぎる
・ソーサー気味になっている
ローソク足は右肩上がりなのにRSIは右肩下がりになるダイバージェンスを狙った手法です。
○ダイバージェンス参考ページ:ダイバージェンスを活用した取引方法|SBIFXトレード
RSI14が70ラインを超えた後でダイバージェンスが発生し、大陽線坊主で確定したらエントリーするというシンプルな手法です。
5分足だと狙えるチャンスはそこまで多くありませんが、1分足だと1日の中で何度か出現することがあるので、そこだけをひたすら狙ってみるのも大アリです。
それだけで勝率70%以上は十分出すことができますからね。
補足として、RSI14に80.20のレベルを追加してみるのもおすすめです。
レベル80ラインを超えたあとのダイバージェンスはさらに下がる根拠が増すので、勝率も高まります。
ただ80ラインにタッチすること自体がなかなかなく、そのダイバージェンスになると出現回数は少ないので、チャンスが現れたら集中して見るようにしてみてください。
○80レベルタッチ後のダイバージェンス例
初心者の方でもポイントを見つけやすく、エントリー条件も非常にシンプルなので、最初に取り組む手法としてはかなりおすすめできます。
RSI鋭角タッチエントリー
・5分足、もしくは15分足チャートにレジサポラインを引く
・5分足チャートで、レジサポラインに対し大陽線坊主で確定
・RSI14で70ラインに鋭角にタッチでエントリー
・直前でソーサーになっているなど突き抜けそうな動きをしている
・レンジブレイク後にRSI70にタッチしている
○スルーポイントの例:
↓のチャートの場合は、ソーサー気味でラインをブレイクしているため様子見。これがソーサー気味に来ておらずラインにタッチした状態で確定していたら、逆張りできるポイント。
この手法は非常にシンプルで、上位足のレジサポラインでの反発を狙ったエントリーです。
その際に大陽線(大陰線)坊主、かつRSIが鋭角にタッチすると反発の根拠が増し勝率も上がってくる、ということですね。
注意点として、上昇する根拠が強いと感じる時はエントリーしないようにしましょう。
そのままラインを突き抜けて負けることがよく起こりますからね。
上昇する根拠が強いというのは、例えば上記のスルー例のチャートのようにソーサー気味に上昇し、ラインを突き抜けた時はそのままトレンドが発生しやすいので、
RSIやローソク足だけを見るのではなく、どのような波形をしているかもよく観察するようにしましょう。
1分足レンジ相場でのRSIタッチエントリー
・RSIを期間6、レベル80.20に設定
・上位足を見ながら、現在レンジ相場であることを確認
・1分足でローソク足の動きがしっかりある
・レベル80、もしくは20にRSIが鋭角にタッチ
・坊主で確定で次足で逆張りエントリー
・レンジ相場でない
・直近のラインをブレイク
・確定足のローソク足が短く、髭も長い
レンジ相場の時は陽線続きにならず、陽線と陰線が交互に続くような相場となりますが、そこでRSIにタッチしたら逆張りをしていくエントリーです。
この手法で重要なのが、1分足でローソク足の動きがしっかりあるかという部分です。
1分足で動きがある状態というのは上位足でもレンジ相場となっていて、逆張りが効きやすい相場になっています。
上のエントリーポイントの画像を見るとわかると思いますが、ローソク足の長さが全体的に長いですよね。そして陽線と陰線が交互に来るような感じになっています。
そこにRSIの根拠も加わることで反発する確率も高まってくる、というイメージです。
RSIに頼らずにエントリーできるようになろう
冒頭の方でもお話ししましたが、インジケーターは勝つための根拠の一つでしかありません。
相場の動きに合わせて付随的に動いていく、要は後付けなんですね。
チャートを見続け、相場認識ができるようになるとインジケーターを見ずとも、例えばRSIがどのような状態になっているか把握できるようになります。
チャートを見続け、相場認識などができるようになることでインジケーターを使わずとも勝てるようになれます。
最初はもちろん相場の見方がわからないと思うので、RSIやボリンジャーバンドなどを見てエントリーしていくことで構いません。
ただその中で、負けが続くことが必ず出てきます。
「なんで条件は揃っているのに負けるんだろう・・・」
どんな手法を使うにしても、壁にぶち当たる時が来ます。
僕自身バイナリーオプションに取り組んで、勉強した通りにエントリーしているのに全く勝てない時期が本当に長かったんです。
何度絶望して、パソコンを投げ出しそうになったか覚えてません笑
ただ勝てない時期は、インジケーターの状態など「目先の条件」しか見れていなかったということに後になって気がつきました。
壁にぶつかり続ける中で、インジケーターだけに頼らず相場を見る目を養う必要性を、骨身に染みて感じられる瞬間が絶対に来るんです。
そこで相場分析について少しずつ学んでいくことで、トレードスキルが一皮も二皮も剥け、勝率が一気に上がったりします。
バイナリーオプションで安定的に勝つには、この記事でも何度もお話ししてますが相場認識というものを身につけなければいけません。
そうすることでどういう場所でトレンドが起こるか、レンジはいつまで続くか、といったことが見えるようになるので、取引がかなり安定してきます。
僕も最初はやっぱり負け越すことが多く、給料のほとんどを溶かしたりしてしまいましたが、
相場の全体的な視線や波形などの相場認識ができるようになり、エントリーすべきポイントが見えるようになったことで安定的に勝ち越せるようになりました。
相場認識を磨くにはどうすれば良いか、という話ですが、基本的には
・ダウ理論
・エリオット波動
・グランビルの法則
この3つが特に重要で、それらをベースに相場を見るようにしていきます。
その3つについては下の記事で解説しているので、ぜひ読んでみてください。
関連記事:バイナリーオプションのプロトレーダーが絶対に覚えている用語とは!?
それに加えて三尊やダブルトップ、ソーサー、ペナントといった波形を見つけられるようになると、さらに取引が安定してきますね。
インジケーターを使う場合は最低限に絞るべき
色々なインジケーターを入れていて、チャートがごちゃごちゃになっていて見づらくなってしまっている
これは勝てないトレーダーにありがちな現象なのですが、インジケーターは自分が使う最低限のものに絞った方が間違いなく良いです。
まず一つ、手法を決めます。
この記事の中でご紹介しているものでもOKです。
一つ使う手法を決めたら、それを徹底的に磨いて行ってください。そこで勝てないからとすぐに手法を変えてしまうと、かなり遠回りをすることになってしまい、お金も失います。
そしてその手法に合ったインジケーターだけを使うようにします。
そうすることで頭が混乱することなく取引に集中することができ、結果的に勝率が上がり稼ぎやすくもなります。
「インジケーターは後付けに過ぎない」
ということは今回ぜひ理解していただきたいポイントです。
それを知っていると、巷にあるような必勝法などは絶対にあり得ないということがわかり、変な情報に惑わされるといったこともなくなりますからね。
どういう情報が自分には必要なのか、といったこともわかるようになり最短距離で稼げるようにもなれます。
バイナリーオプションにおけるRSIまとめ
・RSIを使うなら基本は逆張りがおすすめ
・期間の設定はデフォルトのものでもOK
・インジケーターは必要なものだけに絞る
RSIは使い方を知っていると、エントリーのトリガーにすることができたりと非常に便利です。
バイナリーオプション自体が逆張りの方が勝てやすいのもあり、逆張りをする時に見るようにするのがおすすめです。
期間14、70ラインに鋭く到達したらエントリー、などトリガーとしても使いやすいですからね。
ただ絶対的なものではなく、あくまでも勝つ根拠を一つ増やすためのツール、ということはぜひ知っておきたい部分です。
波形などの相場認識を理解したり裁量を身につけた上で使うと、より威力を増してきます。
それではご覧いただきありがとうございました!
この記事の中でもご紹介していきますが、トレードをする上で最も重要なのは「相場認識」です。
相場認識あってのインジケーター、ということはぜひ知っていただきたいと思います。