今回のテーマは「ローソク足」について。
億トレーダーのRYUさんに、実践で培ったノウハウを教えて頂きました。
ローソク足の種類や見方を知ることで勝率の高いエントリーポイントを見つけやすくなるので、ぜひ読み進めてみてください。
【監修】RYU 億を安定的に稼ぐプロトレーダー。裁量の技術を独自に身につけ、そのスキルを多くの人に伝えるために、本当に使える為替学を教えるコミュニティ『KIMAGURE』を立ち上げ運営中。 |
目次
バイナリーオプションはローソク足の分析だけで勝てる?
結論を言うと、「環境認識」ができたうえでローソク足が見れれば勝てるようになります。
「環境認識」というのは相場の方向性を見定める、といったことですか?
はい。
私の場合、基本1分足を見てエントリーしています。
ただ、1分足を見ただけでは相場状況が掴めません。
上位足のどの地点にローソク足が出ているかが重要なので、上位足を見て、高値圏にいるのか、底値圏にいるのか必ず確認します。
そこで「環境認識」をしっかり行えれば、あとは1分足に戻り、根拠が揃うエントリータイミングまで待つことができます。
全体の流れをいかに把握できるか、そしてそこに対するローソク足の動き方が大切ということですね!
そのためにも、ローソク足の形を覚えることは欠かせませんよ。
ローソク足で値動きを視覚的に把握
ローソク足の見方がわかると相場が上昇するのか下降するのか一つの判断材料になりますよね。
陽線が続いていると上昇の勢いが強い、といった具合で。
そうですね。
簡単に説明すると、ローソク足には「陽線」と「陰線」の二種類があります。
「陽線」はローソク足が切り替わった始まりの時間より価格が上ったことを示し、「陰線」は逆に最初より価格が下がったことを示します。
チャートはこの2種類のローソク足によって作られています。
また、ローソク足は「実体」と呼ばれる太い部分と、「ヒゲ」と呼ばれる線状のパーツの2つで成り立っています。
状況によってヒゲの部分はついてないこともありますが、どちらも価格の変動を表す重要なパーツです。
始値(はじめね)・・・そのローソク足の最初に付いた価格
終値(おわりね)・・・そのローソク足の最後についた価格
高値(たかね)・・・・そのローソク足のなかで最も高くなった時の価格
安値(やすね)・・・・そのローソク足のなかで最も安くなった時の価格
実体・・・・ローソク足が始まった時の価格と、最終的な株価の長さを示す
上ヒゲ・・・ローソク足の中で最も高くなったポイントから、最終的に下がったことを示す
下ヒゲ・・・ローソク足の中で最も安くなったポイントから、最終的に上がったことを示す
バイナリーオプションを始めた頃は、1本1本のローソク足が色んな意味を持つなんて思ってもなかったです。
ローソク足の見方が分かれば値動きを視覚的に把握できるので、バイナリーオプションで勝つために重要です。
テクニカル分析も必須
ただローソク足の見方だけが分かっても、勝てるようになるにはやっぱり相当な経験値と分析力が求められますよね。
無理してローソク足だけで勝負しても、分析できなければただのギャンブルになってしまいます。
であれば、絶対に「テクニカル分析(裁量)」を行ったほうがいいですよ。
ローソク足の見方が分かり、テクニカル分析がしっかり身につけば自信を持ってトレードできますからね。
テクニカル分析で言うと、基本的なことではありますが僕はこの2つのラインを必ず引くようにしています。
✔レジスタンス・サポートライン
✔チャネルライン
その2つのラインに対してどの位置にいるか、どのようにローソク足が反応するかを意識してみてますね。
流れが反転するのか、ブレイクするのか必ず効いてくるポイントになりますからラインを引くのは重要です。
私もラインを引くのはやはり相当練習しました。
基本的なことだからこそ、毎日積み重ねることで裁量に活かされます。
ラインは最初引くのが難しいんですけど、毎日やり続けていると慣れてきて、「あれ、この辺りよく反発してるな」といったことに気がつけるようにもなりますよね。
そこをめんどくさがらずに継続ができるかどうかでのちの利益にもかなり差が出てくるのかなと、経験上強く感じます。
ローソク足のパターンを簡単解説
ローソク足を調べると形によって様々な用語があって覚えるのが大変ですよね。
確かにそうですが、一度身につけた知識は裏切りませんから一通り覚えたほうがいいですよ。
5つの上昇パターン
【解説】始値から終値までずっと価格が上がり続け、ローソクの上下にヒゲがなく実体のみで形成されたローソク足
【解説】一度少し下がったものの押し戻されたことで下ヒゲがつき、さらに始値よりも上ったところで終わったことを示す
【解説】「陽の大引き坊主」とは逆に上ヒゲがつき、少し上昇の勢いが弱くなってきていることを示す
【解説】長いヒゲがつき、一度下がったものの強い上昇の勢いを受けて最終的に上ったことを示す
【解説】始値のところまで完全に押し戻され実体が無く下ヒゲが長いのが特徴
5つの下降パターン
【解説】上下どちらにもヒゲがつかず、始値から終値までずっと下降を示すローソク足
【解説】一度価格が下がったものの、わずかに下からの押し上げで下に短いヒゲが付いたことを示す
【解説】始値より少し上がったものの、上からの反発を受けてヒゲをつけて下がったことを示す
【解説】一度上昇の圧力を受けるも下に落ちる勢いに負けていることを示す
【解説】一度上昇するも、始値まで押し返されて始値と終値が同値となり実体が見られないことを示す
一旦休止・様子見を示すローソク足
【解説】価格の動きが上下どちらにも見られたものの、最終的に始値とほとんど変わらない価格で落ち着いたことを示す
【解説】上昇と下降の両方のパワーバランスがほとんど同じ状態にあることを示す
バイナリーオプションで使えるローソク足を用いた手法は
ここまで「ローソク足」のパターンを解説しました。
あとは、実際にバイナリーオプションで使えるかどうかがポイントですよね。
勝つためには、テクニカル分析を用いることが大前提です。
しかし、「ローソク足」の特徴を知っておけば、様々な場面において「買うべきか売るべきか」予測できるようになります。
例えばラインに対して「丸坊主になっているか」などは大きな判断基準になりますね。
僕は「丸坊主かどうか」はよく見ます。
特に逆張りをするとき。
確定するローソク足が丸坊主かどうかは意識している部分です。
坊主で逆張りをするときは「どこで起こったか」を見るのが非常に重要です。
例えば陰線坊主の場合、高値で起こった場合は売りの勢いが強くなり、そのまま次足も陰線が続くパターンが多いです。
引用:ハイローオーストラリア
次足でLowエントリーが取れてますね。
逆に安値で起こった場合は「売り切った」と見れて、転換サインになる可能性が高くなります。
ローソク足の形も大事ですけど、「位置」もかなり大事なポイントなんです。
ローソク足を使った具体的なエントリー手法
ちなみにローソク足の形や位置などを見て、初心者でもエントリーしやすいような手法があったら教えていただきたいです!
では、具体的な例をあげていきます。
15分足で下図のような大陰線になり、次足でコマが発生している状態の場合。
大陰線もそうですがコマ足も転換サインになりやすいので、そこで逆張りが狙えるという感じですかね。
そうです。
大陰線後にコマ足が来たときは逆張りの根拠の1つとして見ることができますね。
そこから今度は1分足を見てみると、下落時の「エリオット波動1、2、3、4、5」の波で下降しているのがわかります。
エリオット波動は5波が来た後に、逆方向に3波動くというテクニカル分析ですよね。
この場合は下降時にエリオット波動が起きているので、上昇方向に3波分動くと予測でき、これが根拠の2つ目として見れます。
売り買いが続いているときは「RSIのダイバージェンス」がよく起こりますよね。
僕は逆張りをするときにダイバージェンスは根拠の1つに使ってます。
このチャートの場合もRSIを見てみるとダイバージェンスが起こってますね。
これから上昇に入る根拠の3つ目として見ることができ、根拠が3つも揃えば逆張りを狙うことができます。
「これからどう動くか」の根拠を探すのが大事ですね。ローソク足の形はその根拠の1つとして見れるという感じですよね。
根拠が無いと単なるギャンブルになってしまいますからね。
ちなみに「エリオット波動」や「ダウ理論」は根拠として使いやすい分析法になってくるので、バイナリー初心者の方はぜひ勉強することをおすすめします!
エリオット波動、ダウ理論については下の記事でわかりやすくご紹介しているのでぜひ合わせてご参考ください。
関連記事:バイナリーオプションの用語でプロトレーダーが絶対に覚えているものとは!?
何分足で分析すべきか
冒頭でも時間足について触れていますが、バイナリーオプションを始めた頃は「何分足をみて分析したらいいかわからない」と悩むことがあります。
時間足は、一分足から週足までありますからね。
編集長さんは、どの時間足を見ているんですか?
分析は丁寧に
僕の場合は、「日足、4時間足、1時間足」の上位足を必ず見ます。
全体のトレンドがわからないまま、短期足だけでエントリーすると本当に負けを多く拾うので。
各時間足を見ることで、上位足から下位足までどんな「関係性」「規則性」を持っているかに気づけるようにもなりました。
【例】
○短期足だけ見た場合
○長期足も見ると
「昨日からの動きはどうなのか」
「今日の高値安値がどこなのか」
「重大な経済指標やニュースでどう動いたのか」
複数の時間足を見て「環境認識」を持つことで、目先の動きに惑わされずトレードできるようになりますからね。
僕は目先の動きだけに踊らされて何度資金を溶かしたか覚えてないです笑。
あと私の場合、チャートに動きがほとんどない「PM12時~PM16時」は何もしないですね。
欧州時間やアメリカ時間で動きのある16時以降に分析を開始し、15分程度で済ませたらエントリータイミングが来るまでチャートに張り付いています。
メリハリをつけてトレードに臨むのは大事ですよ。
相場によって向き不向きが本当にありますよね。
そういうことを見極められる目を養うのも、バイナリーオプションで稼ぐための必須のスキルだなと感じます。
バイナリーオプションはローソク足の見方が分かれば攻略可能かに関するまとめ
✔ローソク足の形は必ず覚えよう
✔テクニカル分析+ローソク足でトレードに勝てる
✔上位足も必ずチェックし環境認識を持ちトレードに臨もう
為替相場は、様々な要素がチャートに影響を与えるので、ローソク足だけでは100%予想通りの動きをするとは限りません。
しかし、テクニカル分析と総合して判断していくなど日々の積重ねで勝てるトレードが身についてきます。
最初はスローペースでもいいので、少しずつ知識をつけていけば、きっと常勝トレーダーになれる日が来ますね。
複雑で難しく見えるチャートも、知識や経験をつけていくと、面白いほど勝率が上がりますよ!
それでは最後までご覧頂きありがとうございました!
実際のところ、ローソク足の分析だけで勝てるようになるんですか?
プロトレーダーの率直な意見を知りたいです。