バイナリーオプションで取引をする時に、相場認識をしっかりとできるかどうかが勝てるトレーダーと負けるトレーダーの分かれ道になってきます。
相場認識をするためには、「ライン」をどう引くか、どう見ていくかが重要になり、最終的にはラインを引くだけで安定的に勝つことも可能になります。
いわゆるライントレードという取引手法ですよね。
今回は「ライントレード」について、ラインの引き方や取引手法について解説していきます。
これまであんまりラインを使うことがなかった、もしくは引き方がわからない、という方は今回の記事の内容を理解することでライントレードができるようになり、勝てるようにもなれますので、ぜひ読み進めてみてください。
【監修】SHO 月収分以上をわずか1日で稼ぐプロトレーダー。最初は給料を入金しては溶かしていたものの、裁量を身につけることで安定したトレードが可能に。現在はRYUと共に『KIMAGURE』を立ち上げ、自分と同じようにトレードで人生が豊かになる人が増えるようサポートに邁進中。 |
目次
ライントレードとは
ライントレードとは相場にラインを引き、波形を確認したりライン際の動きを見ながらエントリーしていくトレード手法のことを言います。
それで最初にお伝えしたいのですが、バイナリーオプションにあるさまざまな手法の中で、比較的難しい部類の取引手法にはなってきます。
どういうところにラインを引くか、そこに慣れるまでがまず難しいです。
そしてライントレードの難しさは、瞬間瞬間の判断力が試される、という部分にもあります。
他の手法、例えばサインツールを使ったエントリーだとサインが点灯しているのを確認して、そこからエントリー根拠を拾っていけば良いので常にがっつりチャートを見る必要がないんです。
エントリーのトリガーも、「サインが点灯したらエントリーする」とシステムチックにできるので、メンタルの負担も少なくなってきます。
一方ライントレードは、ラインに対してのローソク足の動きなどを常に観察して、ここぞというタイミングでエントリーする必要があり、集中力と瞬発力が求められます。
僕は一番最初、サインツールを使ったシンプルな手法から始めました。
これがもしいきなりライントレードをやろうとしてたら、正直訳が分からなすぎてすぐに心が折れて辞めてたかもしれません。
初級者以上が使うべき取引手法
ライントレードは、初級者以上が使う手法というイメージです。
波形やレンジ相場、トレンド相場などの相場の見方を覚えてから初めて取り組む取引手法、といった感じですよね。
そう聞くと難しそうに感じて尻込みしてしまうかもしれませんが、
一度スキルを身につけられれば極論レンジ相場だろうがトレンド相場だろうが、どこでもエントリーできる必勝法になり得ます。
なので最終的には身につけていきたい取引手法にはなってきます。
ライントレードができるようになると、しっかり実力で稼いでる感覚になれて、僕は取引が楽しくできるようになっていきましたね!
ただ最初は、エントリーポイントを探しやすい逆張り手法から取り組むことをおすすめします。
初心者の方でも勝ちやすい逆張り手法を下の記事で公開しているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
関連記事:これがバイナリーオプション逆張り必勝法!すぐに勝ちたい人必見の手法を公開
インジケーターは必要か?
ライントレードの練度が上がってくると、インジケーターを使わずとも勝てるようになりますが、慣れていないうちはインジケーターがあった方が取引しやすくはなってきます。
RSIを見ながら「80ラインタッチしてからダイバージェンスになっているし、そろそろ下落しそうかな」と判断した時に、チャネルをブレイクしそうならエントリーをする一つの根拠になったり。
移動平均線がゴールデンクロスになり、上昇方向のパーフェクトオーダーになりそうな時は、「そろそろラインブレイクして一気に上昇しそうかな」とイメージすることができます。
おすすめのインジケーターの使い方については下の記事で解説しているので、そちらを読んでみてください。
それらはライントレードに生かすこともできますからね。
関連記事:バイナリーオプションはインジケーターを組み合わせれば勝てるの?
インジケーターは基本的に「RSI」「移動平均線」「ボリンジャーバンド」「ストキャスティクス」が使えれば、相場の状況把握などもしっかりできるので必要十分です。
それ以上使うと画面がごちゃごちゃしてきて逆に取引しづらくなるので、必要最低限に絞るようにしましょう。
ラインの引き方
ラインの引き方に慣れていないとどう引けばいいか勝手がわからないかもしれませんが、基本的に
・レジスタンスライン、サポートライン
・トレンドライン(チャネル)
これしか種類はありません。
ラインの引き方は人によって異なり、正解はありませんが、
レジサポラインは実体
トレンドラインはヒゲ先
で引くと取引がしやすいです。
レジサポラインはヒゲ先だとうまく線を引けないことがあり、実体の方が綺麗に引けてより意識されている価格を視認しやすくなります。
ちなみに1分足や5分足でレジサポラインがうまく引けない場合は、15分足などの上位足の実体で引くと良いです。
また実体ベースに加えてヒゲ先でもラインを引くと、その間をゾーンとして捉えることができ逆張りをする時などに焦らずエントリーするための目安にできます。
例えば上昇トレンド中に実体ベースラインを突き抜けたとしても、ヒゲ先のラインもあればそこまで落ち着いて待つことができ、逆張りミスを減らすことができます。
上位足から順に引く
ラインを引く時に意識したいこととして、上位足から順番に引いていくことをおすすめします。
その日のトレードを始める前に、日足から順番にレジサポライン、トレンドラインを引いていく、という感じですね。
そして最後に1分足の波形やローソク足を確認してエントリー、です。
僕はその日の始まりに日足から順にラインを引くようにしています。
今の相場の方向性がわかれば、あとはその方向にエントリーしていけば気持ち良く勝つことができます。
例えば短期足だと下降トレンドに見えても、4時間足や日足で見ると陽線を出していて、うまく落ち切らずにローエントリーで負けてしまう、といったこともよく起こります。
「あれ、なんか思ったように動いてくれないな」と感じる時は、下のチャートの例のように大抵上位足の状態を把握できていないのが原因なので、そこはマストで見るようにしましょう。
1分足では下がりそうな波形に見えても、
4時間足で確認すると、ダブルトップ形成途中の上昇トレンド中であることがわかる。
その辺りの環境確認については動画でわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
最初はめんどくさいと感じられるかもしれませんが、上位足もしっかりと確認できる人がバイナリーオプションで安定的に利益を上げることができます。
バイナリーオプションは短期決戦だから短期足だけ見れば良い、みたいに考えられている方ももしかしたらいるかもしれませんが、それだと安定的に勝つことは達人レベルにならないと不可能と言って良いです。
相場全体の方向を把握するために上位足からラインを引くのが重要、ということですね。
ライントレードにはプライスアクションが重要
ライントレードをする上で、プライスアクションも絶対に欠かせない要素の一つです。
ライントレードはむしろ「プライスアクションが肝」と言っても過言ではありません。
プライスアクションと聞いても正直よくわからない方も多いと思いますが、これは言葉で説明するのが非常に難しく、身につけるには自分自身でローソク足の動きを観察していくほかありません。
ですが基礎的な知識もいくつかあるので、ここでご紹介していきます。
ローソク足の形
ライン際でどういうローソク足の形が現れるかで、エントリーするかどうかの大きな判断材料になってきます。
・コマ足
・トンカチ
・カラカサ
・トウバ
・トンボ
それらがどのタイミングで現れるかで、勝率が大きく変わってきます。
例えばレジスタンスライン付近でコマ足、トウバが出現した場合はそのラインは多くのトレーダーに意識されていると判断でき、逆張りする時の判断材料になったりします。
ローソク足の形について詳しくは下の記事で解説しています。
関連記事:バイナリーオプションはローソク足の見方が分かれば攻略可能か徹底解説
ローソク足1本の形の他にも、ローソク足の形の組み合わせも重要なプライスアクションです。
特に覚えておきたい組み合わせとしては
・宵の明星、明けの明星
・包み足
あたりはしっかりと理解しておくようにしましょう。
○宵、明けの明星、包み足参考ページ:複数足分析|マネックス証券
僕は5分足チャートの底値圏で明けの明星が現れた時に、次足で3分か5分でハイエントリーを狙うことがよくあります。
そういった使い方もできますね。
ラインに対する動き
ライントレードに慣れていないうちは、「よし、ラインブレイクしたしエントリーだ!!」みたいにエントリーしてしまいがちなんですが、それだと勝つことはできません。
ライン際でどのような動きをするか観察することで、騙しを回避することができます。
負けを拾いやすいパターンとしては、ローソク足一本で一気にラインを割るパターンです。
勢い良くラインを割る時は、同じくらいの勢いで戻してくることがよくあるので、少し様子を見るか、逆張りのエントリーポイントになります。
↓順張りすると負けるポイント
そういう場合はラインに戻ってからレンジを組み、もう一度ラインを割る動きをして、ぴょこんと戻ったところは勝ちを拾いやすい順張りエントリーポイントになります。
逆に「ライン際で細かいコマ足が続き、ブレイクする」パターンは、そのまま一度ブレイク方向に動き続けることが多いので、順張りのエントリーポイントです。
↓順張りできるポイント
ライン際の攻防を見極める目を養うのも、裁量の一つのスキルになってきます。
「1本の中で」どう動くかが最重要
以上のことは、教科書に載っているような知識です。
ブライスアクションで最も重要なのは、それらを理解している前提で1本の中でどうローソク足が動くか見極める、という部分です。
それは書籍、ブログなどほとんどのメディアで解説されていません。
同じ陰線でも、最初なかなか下がらずに徐々に下落して確定するパターンと、一気に下落してそのまま確定するパターンで性質が全く異なります。
前者は下落が強く、後者は一度反発すると読むことができます。
その部分を解説するのは言葉では非常に難しく、肌感覚で掴んでいくしかありません。
1分足、5分足のローソク足が1本ずつどのように動いて確定するかを毎日観察するようにしてみてください。
そうすると、こう動いた時はこれからこんな動きになりやすい、と予測できるようになってきます。
ライントレードおすすめ手法
ここからは、ライントレードの必勝法になり得るおすすめの手法を3つご紹介していきます。
初心者でも使いやすく、取引に慣れている人でもエントリー根拠を増やしたり、エントリー回数を増やすことにつながるものになるので、
これまでのお話を踏まえた上で、ぜひご参考ください。
他の記事でも何度もお話ししていることですが、
・重要な経済指標の直前後
・東京、ロンドン、ニューヨーク市場の開場直後
はエントリーを控えるようにしてください。動きを読むことがほぼ不可能で、運任せの取引しかできませんからね。
押し安値や戻り高値を一度しっかり作るなど、動きが落ち着いてから取引を考えるようにしましょう。
上位足レジサポラインでの逆張り
まずこの記事でお話ししているように、日足から順番に主要なレジサポラインを引いていきます。
何度か反発していたり、レンジを組んでいるような上位足のラインに対して5分足、1分足で波形を作って到達したらエントリー、というシンプルな手法です。
一見シンプルな手法ではありますが、そこに以下の条件が最低でも3つ重なるようなポイントだと勝率が高まってきます。
・大陽線(大陰線)坊主
・直近高値、安値更新
・ダイバージェンス発生
・RSI70.30に鋭角にタッチ(5分足の場合)
・ロールリバーサルのポイント
・エリオット波動5波目
・上位足切り替わり(5分エントリーなら15分足も確定後の次足)
・キリ番
・フィボナッチリトレースメントが重なっている
一方スルー条件は主に以下。
・強いトレンド中でダラダラと動き続けている時(ローソク足が全体的に小さい)
・RSIが一度も70.30にタッチしていない
・バンドウォークが発生中
・直近高値、安値を更新していない
またこの取引方法はローソク足確定後、タッチして突き抜けた瞬間のどちらでもエントリー可能です。
どちらが良いかは好みによる部分も大きいですが、注意点として確定後にエントリーする場合は「坊主」を意識した方が良いです。
ライン際でヒゲを出していると綺麗に下がらず、コマ足で微妙に負けてしまうことも増えてきますからね。
逆張りをする時は、基本的に丸みを帯びて上がってきている(ソーサー)時は要注意です。
しっかりと売り買いがある相場の時に、エントリーするようにしましょう。
○逆張り危険ポイントの例
三尊ネックライン戻り売り
・高値圏(落ちる距離が十分にある)であることを確認
・5分足(15分足ならより根拠が増す)で三尊を確認し、ネックラインを引く
・ネックラインをブレイクする前にレンジを組む
・ネックラインをブレイクし、戻ってきたところでローエントリー
・ネックラインに戻った時、綺麗なV字になっている
・ネックライン付近でレンジを組んでいない
・1本でスルスルとネックラインをブレイクしている
・5分足以上で三尊の形がしっかりと確認できない
・底値圏
三尊は相場についての教科書に出るような基礎的な波形になりますが、そのネックラインの戻り売りは波形も見つけやすく、勝率も高いのでおすすめの手法です。
いわゆるロールリバーサルを狙う手法ですね。
○ロールリバーサル参考ページ:抑えておきたいテクニカル分析「ロールリバーサル」を初心者向けに解説
ただ注意点として、プライスアクションのところで話したように、1本で一気にスルスルとネックラインを突き抜けた時はスルーした方が良いです。
上のチャート例では勝てていますが、一気にV字を作るように同じくらいの勢いで右肩あたりにまで戻ってくることがありますからね。
ネックラインをブレイクする前に、コマ足が続いたり、反発されるような動きを見せるなどそのラインが意識されていることをよく観察するようにしましょう。
レンジを組んでいると、ロールリバーサルを起こす信頼度も高まります。
ペナントブレイクエントリー
・レンジ相場になっているところにラインを引き、ペナントを見つける
・反発ポイントとなり得るラインとの距離が十分ある
・ペナントの中で動きが落ち着き、先端部分で徐々に動きが小さくなる
・ブレイクしたら5分以上でエントリー
・ブレイクして一度ラインに戻ってきたところでのエントリーの方が勝率は上がる
・ブレイクする直前にコマ足が発生
・ペナントが短く、角度が急すぎる
・ローソク足の動きが活発なままブレイク
○スルー例
ペナントを組んでブレイクするとトレンドが起こりやすいので、そのトレンドに乗っていくエントリーです。
ブレイクした後一度ラインに戻るのを待った方が良いのは、1分足はかなり騙しが多いので、ブレイクだと思っても戻ってくることが頻繁にあるからです。
もし一度ペナントの中に戻った場合は、そこから再度ブレイクするようならエントリーを検討するようにしましょう。
理想は先端部分まで小さくレンジを組みブレイクした時です。
動きが大きいままブレイクすると騙しに非常に遭いやすいので、その時は見送るか、ヒゲをつけてペナントに戻るのを待つようにしましょう。
相場は細かくレンジを組んでいる時の方が勢い良くブレイクしやすいので、
波形を見つけたら動きが落ち着いて「上下どちらに行くか相場が迷う」のをしっかりと待つのが勝つためのコツです。
ライントレードはFXにもそのまま応用可能
今回ご紹介してきたライントレードの知識は、そのままFXにも生かすことができます。
例えばペナントブレイクでのエントリーであれば、ここでは1分足での動きで説明していますが、そのまま上位足に置き換えることでそのまま同じエントリーが実はできるんです。
裁量を覚えれば値幅を取れるポイントが自然と見えるようになるので、あとは時間軸を長くすることでFXにおいての必勝法にもなり得ます。
バイナリーオプションで利益が出てきたら、目安で言うと1000万円ほど資金ができたらFXに資金を移すことで、稼ぎやすさが増します。
チャートは「フラクタル構造」になっている傾向があり、4時間足でのペナントを拡大していくと、5分足でも同じくペナントが何度も組まれていたりします。
なのでやることはバイナリーオプションもFXも同じなんです。
よく、バイナリーオプションを自分で実際にやらずに「ただのギャンブルだからやる価値がない」と否定している人がいますが、それはまったくのお門違いだと強く言えます。
確かに、短時間勝負なので投資の中では難易度は高いかもしれません。
ですがやることはFXなどと変わらず、バイナリーで勝てるようになればFXでも安定して勝てるようになれます。
バイナリーオプションで身につくスキルは、この世で最も価値のあるスキルの一つと言っても良いです。
バイナリーオプションで稼げるようになる努力は、長い目で見た時に必ずあなたを助けてくれます。
僕はそのことに早い段階で気づけたからこそ、絶望するくらいに全く勝てない時期を乗り越えて継続できたと感じてます。
トレードを練習していくことは、『損して得取れ』の典型かもしれないですね。
お金を増やすための投資であると同時に、トレードスキルを身につけるための自己投資でもある、
と考えると、勝てない時期が続いたとしても心が折れることなく継続できるのではないかと思います。
バイナリーオプションにおけるライントレードまとめ
・上位足から順番にラインを引いていき、最終確認は1分足
・プライスアクションが重要
・ライントレードの手法はそのままFXでも通用する
ライントレードができるようになると、逆張り、順張りに囚われずにエントリーができるようになりますし、「いつでもお金を稼げる」という自分にとっての絶対的な必勝法になり得ます。
ラインの引き方やライン際での動きなど難しい面も多いですが、取引をする上での大きな土台となるので、この記事を参考にしながらご自身でぜひラインを引きながら勉強してみてください。
それではご覧いただきありがとうございました!
僕は完全無知な状態でバイナリーを始めましたが、ラインをどこに引けば良いかが本当に難しくて、半年くらいはしっかりラインを引けるようになるのにかかった覚えがあります。